40代で副業を始める前に整理すべき3つのこと

副業を始めたいと思っている40代は、今とても多いです。

老後の不安、収入の頭打ち、このままでいいのかという焦り。そういう気持ちが重なって、「何か始めなければ」と動き出す人が増えています。

ただ、焦って始めると遠回りになることもあります。まず整理すべきことが3つあります。

実際、副業を始めて3ヶ月以内にやめてしまう人は少なくありません。原因のほとんどは、「時間がない」「何をやればいいかわからなくなった」「思ったより稼げなかった」という3つです。でも、これは始める前に少し考えておけば、多くは防げる問題です。始める前の「整理」に、30分でいいので使ってみてください。その30分が、続くかどうかを決めます。

僕自身も、最初の副業チャレンジは失敗しました。時間の見積もりが甘く、目的も曖昧で、気づいたら本業の疲れを副業に持ち込んで、どちらも中途半端になっていた。その経験から学んだのが、この3つの整理です。失敗してわかったことだから、自信を持って伝えられます。

時間を確保できるか、正直に見積もる

副業で最初につまずくのは、時間の問題です。

「隙間時間でできる」と思って始めても、40代の本業は思った以上に体力と時間を使います。週に何時間、現実的に使えるかを先に計算してください。

週5時間確保できるなら、月20時間。それだけあれば、小さな副業なら十分動かせます。

ここで大切なのは、「理想の時間」ではなく「現実の時間」で考えることです。「やる気が出れば週10時間できる」ではなく、「今週の実績ベースで、何時間空いていたか」を基準にしてください。多くの人は、最初に時間を多く見積もりすぎて、こなせずに挫折します。少なめに見積もって、余裕があれば増やす。それが長く続くコツです。

お金目的か、スキルアップ目的かを決める

副業の動機を整理しておくと、選ぶ手段が変わります。

すぐに収入が欲しいなら、クラウドソーシングや既存スキルの横展開が向いています。将来的に独立や転換を見据えるなら、今は収益が少なくてもスキルが積み上がる副業を選ぶ方が合理的です。

どちらが正解かではなく、自分の優先順位を先に決めておくことが重要です。

たとえば、今すぐ月3万円の収入が必要なのに、将来のためにブログを始めて半年間ほぼ収益ゼロ、という状況になれば続けるのは辛くなります。逆に、将来の独立を見据えているのに、目先の収益だけを追って本来やりたいことと無関係な仕事ばかり受けていると、方向感を失います。動機と手段を合わせることが、続けるための土台になります。

もう一つ付け加えると、「最初は両方を追わない」ことが重要です。お金もスキルも、どちらも同時に最大化しようとすると、中途半端になりやすい。最初の3ヶ月は収益優先、軌道に乗ったらスキル寄りにシフトする、というように段階を決めておくと動きやすくなります。

本業に支障が出ないラインを決めておく

副業に熱中するあまり、本業のパフォーマンスが落ちる人がいます。

40代の本業収入は、多くの場合、副業収入の何倍もあります。本業を守ることが最優先です。睡眠を削らない、体調を崩したら休む、というルールを最初に自分で決めておいてください。

具体的には「副業は23時まで」「週に1日は副業をやらない日を作る」など、自分なりのルールを紙に書いておくのがおすすめです。ルールがないと、「もう少しだけ」が積み重なり、気づいたときには本業にも副業にも支障が出ている状態になります。40代の体は、無理の代償を必ず払わされます。

ここで一つ伝えておきたいのは、「本業を守る」というのは守りの発想ではないということです。本業が安定しているからこそ、副業でリスクを取れる。本業が揺らいだら、副業を続ける体力も気力もなくなります。本業を守ることは、副業を長く続けるための、攻めの戦略です。

整理してから始めると、続く

副業は始めることより、続けることの方が難しいです。

最初に3つを整理しておくだけで、途中で迷ったときの判断基準になります。焦らず、自分のペースで動き出してみてください。

この3つの整理は、難しいことではありません。紙一枚に「使える時間」「目的」「本業を守るルール」を書き出すだけです。それだけで、副業が続く確率は大きく上がります。始めることに焦るより、始める前の準備に少し時間をかける。その差が、3ヶ月後、半年後の結果を大きく変えます。

40代の副業は、勢いで始めると続きません。でも、準備して始めると、意外なほど長く続きます。その準備は、今日の30分でできます。まず紙を一枚出して、3つを書き出してみてください。それが、あなたの副業の、本当のスタートラインです。一歩踏み出す前の準備が、最初の一歩を確かなものにします。焦らなくていい。ただ、今日、この3つだけ決めてください。その先は、動きながら少しずつ考えていけばいい。